イジワル御曹司と花嫁契約

お母さんに秘密を作ったのはこれで二回目。


でも、きっとお母さんは見抜いている。


私から話出すのを辛抱強く待ってくれている。


そんな、絶対的に信用できて頼りになる存在がいてくれたことが、唯一の救いだ。


　今日からはお母さんと一緒に暮らせる。


家に帰ったら毎日泣くだけで、そろそろ本気で精神状態がやばくなりそうだったので、どん底に落ち込むことにストッパーをかけてくれる存在が家にいることは有り難い。


　泣いてばかりいる毎日はさすがに疲れた。


私は誰かのために多少無理して頑張っている方が性に合っている。


お母さんがいるから、心配かけたくないから、泣いてなんていられないと奮起する方が、きっと私らしくいられる。