イジワル御曹司と花嫁契約
「さあ、そろそろご飯にしましょう。もうすっかり暗くなってる」


 母は手を叩いて、話をおしまいにした。


「本当だ。お昼ご飯食べるの忘れてた。もう夕飯の時間だよ。

なんかそう思ったら急にお腹が空いてきた」


 お腹が空くなんて、四日ぶりだ。


母にお説教を食らう時はいつもそう。


終わった後はすっきりしている。


「じゃあ、出前でも取っちゃう?」


「え、大丈夫なの?」


「退院祝いもかねて。いっぱい食べちゃおう!」


「退院祝いか……。そうだね、今日くらい贅沢しちゃおう!」


 イエーイと言いながらハイタッチをする。


自然と、笑顔が戻っていた。


 お母さん、生きていてくれて、本当にありがとう。

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