イジワル御曹司と花嫁契約
 母が選んだのは、ふんわりとした薄い水色のチュール素材のプリンセスシルエットドレスだった。


甘すぎず、上品で、それでいて妖精のように神秘的な雰囲気の素敵なドレスだった。


スカートの部分がとてもボリュームがあり、後ろは引きずるほど長い。


 私も一目で気に入った。


このドレスを見てしまったら、他のドレスはどれも物足りなく感じてしまうほど。


「このドレスには、このネックレスと、このイヤリングと……」


 母は迷うことなく装飾品を決めていく。


私は、ドレスが素敵すぎて、うっとりして目が離せなかった。


「さあ、着てみて」


 母に促されて、試着室へと入る。


スタッフの方に、中に着るインナーを渡され、一人では着れないからと、一緒にドレスを着るのを手伝ってもらった。
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