涙色♡遠恋
「……新谷!……
悪いけど今から大阪飛んで!?」
「……えっ!?……大阪ですかあ!?」
するとアネゴ肌の真理絵がチーフに、
食って掛かった。無駄だと思うけど~
「……チーフ!……
また結奈ですかあー!?
他にもイキのいい男子とかあの辺に、
ウヨウヨ居るじゃ無いですかあ~
なんでいつも結奈なんですかー!!
この前も結局結奈とデート出来無かったし~」
男子をと見るとそそくさと、
帰り支度をして居た。
「……まあまあ……
上からの指示だから仕方無いんだよ。
今度二人に早番やるから今日は折れてよ。」
……フッ……
休みじゃ無くて早番ってとこが、
チーフらしい。笑
「仕方が無いわよ。
真理絵また今度にしよ。」
「……結奈!……もうあんた、
聞き分け良過ぎよ~
チーフ今度は絶対ですよ!」
「解った解った!」
「じゃあ結奈あたし帰るわね♪
気を付けてね~」
「真理絵有難う!ごめんねー!
また今度ねー♪」
真理絵が帰ろうとしたら、
編集部一のチャラ男の岸谷が、
「……オッ!……真理絵嬢♪
ディナーならこの俺が付き合いますよん♪」
「結構よ!あんたと夕飯食べるくらいなら、
家の犬のポニーと食べた方が、
まだましよ!」
と、笑い飛ばした。
真理絵は編集部切ってのアネゴ肌から、
男子社員から真理絵嬢と呼ばれて、
恐れられて居た。笑
「……アハハ……
真理絵ったら!言い過ぎよ~」
「……そうだよ!……ヒデーなあ!」
「……何よ!……彼女居る身で!」
「……ウッ!……焦。」
「……そうだぞ、お前!……」
「じゃあ結奈気を付けてねー♪」
「……うん、有難う!……真理絵♪」
「……ハハ……相変わらずだな~
真理絵嬢は。笑」
「ところでチーフ!
取材って何日間ですか?何の取材?」
「……ああそうそう!……
この爽やかイケメンくん、
密着取材して来てよ♪
次の号でイケメン特集組むから♪」
「……また!……イケメン特集?
ほんと好きですねー!イケメン♪」
「まあ見てみろよ♪
カラオケ店でバイトしてるみたいで、
かなり人気あるらしいぞ♪」
と言ってチーフは私にその、
イケメンくんの写真を見せた。
……アラ、確かに♪……
その青年は私が今まで携わった、
どのイケメンよりも郡を抜く程の、
かなり別格クラスのイケメンだった♪
「……どうだ?……イケメンだろう?」
「……はあ、まあ確かに!……」
私の返事にチーフも満足気だった。笑