未来絵図 ー二人で歩むこれからー
ベットがきしむ音。肌と肌がこすれる音。
ふたりの甘い声。何度も何度も形を変えて、愛されて。
奈々子は、手を口にあて、必死で声を我慢していたが、何度も愛されていくうちに、我慢することも忘れて、智也の名前を呼ぶ。
智也は、何度抱いても治まらない欲望を、奈々子に快感として与える。形を変えて愛し会うたびに、自分の証をいろんなとこに刻みこむ。
ふたりは、しおりと隼が帰ってから、ベットルームに籠りっばなし。服はベットの下に転々と散らかり、使用済のゴムやティッシュがベット脇のゴミ箱にたくさん捨ててある。
「…奈々…子。すっごい乱れてるよ?」
「ぁ…ん。…ぁぁっ。…もう…。」
「んっ。何?聞こえない。」
「ぁん。…意地悪。もう、…もう。無理…。」
わざと、意地悪して聞いてくる。もう、限界なのはお互い佐間なのに、言わせようとする辺りが意地悪だ。"じゃ一緒に。"と耳元で囁かれ、ふたりは一際強い快楽の波に飲まれていった。
時刻はちょうど、0時。ベットルームに籠り、三時間。
ベットルームから出ていき、すぐに戻ってきた智也の手にはペットボトルが2本。
「…ありがとう。」
「冷蔵庫、勝手に開けてごめん。」
智也に申し訳なさそうに言われ、あわてて首をふる。
「三時間で、五回って。どんだけって感じだよな。」
「旅行中たくさんしたのにね。私たち高校生並なんじゃ…。」
「奈々子が可愛いのが悪い。無防備なのも悪い。」
「智也くんが、エロいだけじゃ。」
「いやいや、奈々子もそうとうだよね?」
ニコっと笑われ、奈々子はまた、ほっぺたを膨らませた。