未来絵図 ー二人で歩むこれからー
手を引かれ奈々子の家につくと、すぐに寝室に連れていかれベッドに寝せられ、貪欲に、唇を、重ねられる。その間、指と指を絡ませてぎゅっと握りしめてくれる智也の手を奈々子は握り返した。
唇から離れ、耳朶を甘く噛み、そして舐めたり吸われたりし、奈々子の気分が高揚し始める。智也は、耳元で奈々子に話しかける。
「奈々子に触れたかった。」
「奈々子を抱きたかった。」
奈々子は、ちゃんと話をしないとと思いながらも、久しぶりの高揚感には逆らえず、自分で智也の腕から肩に手を這わせ、自分の方にさらに、近づけ"抱いて…。"と呟き、智也を煽った。
その言葉を合図に、智也は奈々子を攻めだし、奈々子はさらに、高揚する。色んな所にキスされ、愛されて、そのたびにうれしくなり、奈々子は、笑顔になのに涙が流れた。
智也は、涙を手で拭いながら、涙が流れていた流れた頬に、涙が溜まった瞼に、キスを繰り返してくれる。
2ヶ月ぶりに抱き合った二人。智也の腕枕の中に奈々子はおさまり、ふたりで、天井を見つめていた。
「ごめんな。瑞希さんから聞いて。」
「ううん。私も、ちょっとでもまりかちゃんの言うことが本当なんじゃないかと疑ってしまって。ごめんなさい。」
智也は、奈々子を自分に引き寄せた。
「情けない話なんだけど、聞いてくれる?」
奈々子は、頷いた。
ゲストハウスの準備に、行く度に、実家で奈々子の話になる。もちろん、智也より奈々子のことを知っている両親はもちろん、生理がとまっていて、妊娠が難しいんじゃないかと言う話も知っていたためか、
「お嫁さんに来て欲しいわぁ~。」
「3人は欲しいなぁ!!」
「智也、あんまり奈々子ちゃんの前では…。赤ちゃんなんていなくても、犬とか猫とかと過ごせばいいじゃない!」
「…。」
「私、孫はいなくてもいいよ!奈々子ちゃんがお嫁に来てくるなら!」
両親が慌てるのを見て、智也は二って笑ってみせる。
「かわいい孫が抱かせてやるよ?」
智也がニヤニヤするのを見て、智衣は、"えっ!生理来たの?"と笑顔で驚いた。