未来絵図 ー二人で歩むこれからー 

 ロッカー室で、ミニスカデビルになった、奈々子は、自分の格好を見て、苦笑いする。

 普段膝上のスカートを履くときは、必ずレギンス着用の奈々子は、スカートがどうにか長くならないか、裾をひっぱりなから、格闘する。

「奈々子ちゃん。可愛いじゃん!」
「奈々子ちゃん。似合ってるわよ。」

 やよいと瑞希に声をかけられるが、それどころじゃなく、裾をずっとひっぱっている。

「レギンス履きたい。履いていいかなぁ?」 

 奈々子か二人に同意を求めると、"いいんじゃない?みんなアレンジしてたよ。"と、アッサリ言われた。

「胸元と裾の赤いレースがちょっとエロくない?っか、誰よそんなの準備したの?」  

 ロッカーにいた先輩たちに言われ、奈々子は居心地がわるかった。

「奈々子ちゃんってさ。普段ぴったりしたの着ないじゃない?だから、その格好は、かなりのギャップだわ。」

「てか、胸でかいじゃん!スタイルもいいし。いつも、たぼってしたのだから。知らなかった。」

 奈々子は、あははっと軽く笑う。

 奈々子は、再度鏡で自分の姿を確認した。
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