未来絵図 ー二人で歩むこれからー
店まで来るとシャッターの前に、大きなドラセナの木が置きっぱなしになっていた。
「ヤバイ。置きっぱなしだ。」
奈々子は真ん中のシャッターだけ、ドラセナの木が入る高さまであけた。
電気のスイッチは右側にあるため、付けようと入り口を、くぐったところで人の気配を感じる。
「チーフですか!?サブですか!?」
と、振り返るとシャッターの外に見知らぬ男性が立っていた。
「あの、今日の営業は終わりましたけど。」
びっくりしたが冷静に言うと、ふいに、手首を捕まれた。
"な、なんですか…"声が震えたけど、なんとか声になった。
「お仕事お疲れ様。今日は、俺のために生足なのかなぁ。嬉しいな。」
"えっ……。"ロッカーから出てきた自分の格好をもう一度ど見た奈々子はヤバイ。と思い、その場から逃げようとするが逃げ出すより先に、男性がシャッターを勢いよく閉めてしまう。
「やっとふたりきりだね。俺の質問、覚えてるかなぁ?」
「気になって仕方ないんだよ。」
「今日の下着は何色かなぁ?」
「ベットの上では、可愛いんだろうな。」
とニヤニヤしながら、距離を近づける。奈々子は、震えながら後退りする。
声なんて出ると思ってた。
冷静に対応出来ると思ってた。
股間を蹴りあげればいいと思ってた。
でも、どれも出来ない。
「デビルちゃんも可愛いけど、ミニスカナースとかも、君の良さが出て、いいんじゃない?さらにエロなるよ。」
どんどん距離を近づけてくる相手は勝手なことばかり言っている。レジの近くまで来ると、警報器が目に入る。
警察に知らせる警報器のスイッチがレジの横にあることを思い出し、おもいっきりスイッチを押すと音がなり始めた。