未来絵図 ー二人で歩むこれからー
それに驚いた男は、奈々子の手首をさらに強く掴み、引き寄せる。
「駄目だよ。そんな事したら。」
「……すぐに…人がきます。」
そう声を出す。
ニヤっと笑ったかと思うと奈々子の髪を掴み、投げ飛ばし、奈々子に馬乗りになった。
「すぐに人が来るなら、すぐに確かめないとな。」
男の下で暴れる奈々子にニヤニヤとし、片手で奈々子の両手を頭の上で拘束する。もう片方の手が、太ももからスカートの中に侵入し、奈々子は気持ち悪さに吐きそうになる。
「ずっと下着の色、気になってたんだよな。」
スカートをめくりニヤニヤし、動けなくなった奈々子を満足そうに見下ろし、めくれあがったキャミソールから、手が侵入してきて胸を鷲掴みされ、奈々子はさらに体が硬直し、涙目になる。
"…やめて。""やめて、下さい。"
やっと声が出た。その瞬間、シャッターの音がし、奈々子の視界から、男が消えた。
「奈々子!!遅くなった!ごめん!」
奈々子は、警報を聞いて飛んで駆けつけてくれた智也に抱きしめられていた。
"奈々子ちゃん!""警察きたよ!"と、帰りが遅い奈々子を心配したやよいと瑞希の姿があった。
奈々子は、ありがとうの言葉が出ずでも、気持ちがあふれ、智也にしがみついた。さらに、智也からきつく抱きしめられた。