未来絵図 ー二人で歩むこれからー 

「隼くんが七色りぼん仕入れてるから、そうかなぁと思ってたよ!それ、賛成!」

「奈々子さんならそう言うかなぁと思ってました。」

と、隼はおどけて見せる。

「じゃ、そうしましょう。」

 奈々子がニコッと笑うと、隼は、ハニカミながら瞳を反らす。それの様子をしおりはじっと見ていた。

「花束をまっきー。アレンジをしおりちゃん。雑貨を隼くん。その他の抱き合わせは、私で。山川さんにはレジに立つようにお願いしてあります。」

"山川さん大丈夫っすか。"と、新司が言うと、みんなで"大丈夫!経理の血がさわぐらしいから"と口を揃えると、四人で笑いながら、"みんな気が合うね~。"と見つめあった。

「で、まだ広報に話してないんだけど。人数も増えてきたし、GWのイベントに参加していくのもいいのかなぁと思ってきてるんだよね。どうかなぁ?」

「イベントって!?」

 なにもかも初めての新司が目を輝かせる。

「目が輝いてるけど。イベント好きなの?」

「はい、めっちゃっ好きっす。」

 しおりの方をむき力説する。

「昭和の日から、大体1週間、ホテルA'Zでは、スタンプラリーしたり、限定品を提供したり、ホール内に有名人よんだり、イベントをなんかしらするんだよ。ちなみに今年のメインは、3・4・5日にあるお見合い大作戦!なんだよ。俺、参加迫られて大変だったから、友達に押し付けた。」

「へぇ~そんなことが。で、さっきのマカロンはなんなんっすか?」

「七ヶ所でスタンプを押すんだけど、その場所には七色のマカロンがそれぞれおいて合って、全部回るとマカロンプレートと、ホテルA'Zの宿泊の抽選会の応募と、参加賞がもらえる、太っ腹なイベント。ちなみに、マカロンは、有名パティシエのやつ。毎年、イベント中、ちょー忙しいから!」
  
 しおりが力説する。
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