未来絵図 ー二人で歩むこれからー
「まぁ、そんなことはどうでもいい。おい、それを高木に渡してやれ。」
近くの従業員を顎で使い、荷物を持って来させる。
「何ですか?」
「今回のイベントコンパニオンの衣装が2着余ってな。高木ともう一人の女の子に来てもらったらと思って。」
会議のみんなが"えっ!?"とざわめきだす。毎年GWのイベントのときは、外部からアルバイトをやとい、人数が足りないとこに配置するようになっていた。
その時に、客室係りの制服にも負けないくらい、可愛い衣装を調達するため、制服人気ですぐにアルバイトがうまってしまうほどだった。
しかし、アルバイトは大体が二十歳までの子が多いため、衣装もアイドルが着用するようなものが多かった。
奈々子は、衣装を袋から取り出した。
トップスは、白色のノースリーブで、コックコートをくずしたようなものだが丈はチビシャツ並みに短い。
スカートは七色のマカロンカラーのフレアスカートだが、丈は、ミニスカ。
奈々子は驚いて固まったが、驚いた様子なのは、会議室のみんなもだった。
「なぜ。うちのショップが着るんでしょうか?」
「なぜって、女性従業員が2名なのは、おたくしかないじゃないか。」
確かにそうだと言う、雰囲気になる。