未来絵図 ー二人で歩むこれからー
日付も替わり、0時を過ぎた頃、解散になった。イベントがおわったたも、奈々子たちショップは、明日は休みになっていた。奈々子以外のショップのメンバーは、早々にカラオケに向かった。
ほのぼのの前で、同期四人で立ち話をする。やよいも瑞希も明日は出勤、智也はシフト上の休み、奈々子はショップが休みのため、休日があったら、バーベキュー行きたいねと話す。たわいもない話が終わると、やよいと瑞希から、奈々子は、紙袋を手渡された。
「イベントお疲れ様!私たちから。」
「やよいさんと、選んだんだよ!」
「つかったら感想聞かせてね!」
と、"ふふふ。"と、顔を見合わせながら、ふたりが笑う。
「なんだろ?ありがとう!帰ったらみるね。」
「えらい重くないか?」
奈々子に渡された紙袋を智也がさっととる。
「…まぁいろいろとね。」
まだ二人はニヤニヤしているが、奈々子は意味が分からず、首をかしげている。
「じゃ、ふたりとも気をつけろよ。」
「んっ!ふたりとも明後日ね!」
口々にいいながら、別れた。
何歩か歩いたところで、智也は足をとめ、振り返り奈々子に尋ねた。
「俺、話があるっていったよね?」
「うん、覚えてるよ…。」
「俺の家で、二人で二次会しない?」
「……。」
「どうかなぁ?」
「…うん、いいよ。」
その返事に上機嫌に笑う智也と、恥ずかしくて俯く奈々子は、智也の家へと足を進めた。