イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
わ、藁人形…?
まさかこんなお洒落な雑貨屋さんに、そんな悪趣味なものが売ってるはずなんてない。


「…それ、藁人形じゃなくてお鍋とか洗うたわしですよね。人形の形だなんて不気味…。うわ、スポンジタイプもありますよ!」
「念のために買っといたら?ペアで」
「……使いませんよ。」


鈴木さんのお奨めの本命は、スムージーを作る最新型のミキサーだった。
私なら、おうちでチョコフォンデュが作れるキットの方が嬉しいけど。

そのミキサーとお洒落なペアグラスを買うことにした。急なことだから、まだ何人から幾ら徴収するのか分からないし、高すぎず安すぎずで丁度よい気がする。

会計を終え、包装を待っているとき。


「これ、あの人にそっくりだなぁ。」


レジの前に陳列されている動物のフィギュアを指差して、鈴木さんが言った。


「誰ですか?」
「君んとこの部長。」


そのフィギュアは、周りに子どもを沢山従えた、たぬきだった。


「そ、そうですか?確かに子煩悩ってか、家族想いの良きパパだとは噂で聞きますけど」
「こっちはあの人、角倉さんだっけ?」


言いながら、鈴木さんが手に取ったのはキーホルダーになっている女の子のマスコットだった。
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