イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
私は自分のお皿に目を落とした。
さっきから、鈴木さんを観察するのに夢中で、チョコレートミルクレープは全然減っていない。
「はい、とっても美味しいで__っ!」
す、と言い切れなかった理由は。
「お味はいかが?」
「んっ、んぐ…!?」
鈴木さんのフォークが、私の唇にぶすっと刺さったからだ。
フォークに乗せられていたタルトのカスタードクリームが、舌の上で溶けていく。後に残る、フルーツの酸味。
「さっきは、あげないよって…」
「そんなに物欲しそうな目で見つめられたら、僕が苛めてると思われちゃうから。特別に。」
ぴく、っと片方の眉にアクセントを付けて、鈴木さんは狼狽える私を見た。
私は慎重に飲み込みながら、思う。
だとしても、いきなり口に、しかもフォークが刺さるくらい強引に食べさせてくれなくてもよくないですか…?って。
「…ごちそうさまです」
「苦手なんだ、キウイ。口の中が痒くなっちゃって」
「…はぁ、そうですか…。私は大好きです」
カフェを出ると、外は雨が降り出していた。
灰色の雨雲を、鈴木さんは透き通った色素が薄い目で、ぼんやりと見上げた。
「あ、私、折り畳み傘持ってます」
バッグに忍ばせといて良かった、と思って、薄水色の傘を開く。
青空みたいだね、と言って、鈴木さんがその傘を持ってくれた。
「わ、悪いです!ミキサーも持ってもらってるし。ケーキもごちそうになっちゃったし」
会計の際にも何度も断ったのに、鈴木さんは無言だった。
もしかしたら、周りのことなんてどうでも良さそうに見えて、結構義理堅くて、強情なのかもしれない。
さっきから、鈴木さんを観察するのに夢中で、チョコレートミルクレープは全然減っていない。
「はい、とっても美味しいで__っ!」
す、と言い切れなかった理由は。
「お味はいかが?」
「んっ、んぐ…!?」
鈴木さんのフォークが、私の唇にぶすっと刺さったからだ。
フォークに乗せられていたタルトのカスタードクリームが、舌の上で溶けていく。後に残る、フルーツの酸味。
「さっきは、あげないよって…」
「そんなに物欲しそうな目で見つめられたら、僕が苛めてると思われちゃうから。特別に。」
ぴく、っと片方の眉にアクセントを付けて、鈴木さんは狼狽える私を見た。
私は慎重に飲み込みながら、思う。
だとしても、いきなり口に、しかもフォークが刺さるくらい強引に食べさせてくれなくてもよくないですか…?って。
「…ごちそうさまです」
「苦手なんだ、キウイ。口の中が痒くなっちゃって」
「…はぁ、そうですか…。私は大好きです」
カフェを出ると、外は雨が降り出していた。
灰色の雨雲を、鈴木さんは透き通った色素が薄い目で、ぼんやりと見上げた。
「あ、私、折り畳み傘持ってます」
バッグに忍ばせといて良かった、と思って、薄水色の傘を開く。
青空みたいだね、と言って、鈴木さんがその傘を持ってくれた。
「わ、悪いです!ミキサーも持ってもらってるし。ケーキもごちそうになっちゃったし」
会計の際にも何度も断ったのに、鈴木さんは無言だった。
もしかしたら、周りのことなんてどうでも良さそうに見えて、結構義理堅くて、強情なのかもしれない。