イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
緩い目線は焦点が合わず、なにを考えてるのか全く持って想像つかないけれども。
車道側を歩かせないようにすっと立ち位置を変わってくれたり、傘だってさっきからこっちにばかり傾けてくれるから、反対の肩が濡れている。
「…風邪、ぶり返しちゃいますよ?」私は傘の柄を、鈴木さんの方に押した。
「いーよ、ちょうど新しい風邪を引きたいと思ってたし。」鈴木さんが押し返しす。
「え?なぜそんなことを」けど、私だって負けない。
「治ったら、君に出てけって言われるかなって」今度は殆ど、自分の頭が濡れる状態で、鈴木さんは私に傘を被せた。
「…言いませんよ。」小競合いに、最初に負けたのは私だった。
傘の攻防は、結局半分ずつ分けるということで、収まった。
お互いなるべく濡れないように、自然と距離が近くなるから、肩が触れ合う。
「今日は、ありがとうございました。本当は今日、すっごく憂鬱だったんですけど、鈴木さんのお陰ですごく有意義な一日になりました。」
「なにそれ、作文?」
くっと押し殺すように笑った鈴木さんは、じっと前だけを見て、続けた。
「あんな男のために、君が会社を辞める必要なんてないよ」
「…っ」
遊歩道まで来ていた。
街路樹の葉っぱの緑が、降りたての雨に潤されて生き生きとしている。アスファルトが湿った独特な匂いが、鼻につく。
けれども今日も、隣にいる人からは、チョコレートのような甘い香りが漂ってるような気がする。
車道側を歩かせないようにすっと立ち位置を変わってくれたり、傘だってさっきからこっちにばかり傾けてくれるから、反対の肩が濡れている。
「…風邪、ぶり返しちゃいますよ?」私は傘の柄を、鈴木さんの方に押した。
「いーよ、ちょうど新しい風邪を引きたいと思ってたし。」鈴木さんが押し返しす。
「え?なぜそんなことを」けど、私だって負けない。
「治ったら、君に出てけって言われるかなって」今度は殆ど、自分の頭が濡れる状態で、鈴木さんは私に傘を被せた。
「…言いませんよ。」小競合いに、最初に負けたのは私だった。
傘の攻防は、結局半分ずつ分けるということで、収まった。
お互いなるべく濡れないように、自然と距離が近くなるから、肩が触れ合う。
「今日は、ありがとうございました。本当は今日、すっごく憂鬱だったんですけど、鈴木さんのお陰ですごく有意義な一日になりました。」
「なにそれ、作文?」
くっと押し殺すように笑った鈴木さんは、じっと前だけを見て、続けた。
「あんな男のために、君が会社を辞める必要なんてないよ」
「…っ」
遊歩道まで来ていた。
街路樹の葉っぱの緑が、降りたての雨に潤されて生き生きとしている。アスファルトが湿った独特な匂いが、鼻につく。
けれども今日も、隣にいる人からは、チョコレートのような甘い香りが漂ってるような気がする。