イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
遠慮がちに受け取ると、日浦は柔和に微笑んだ。

こんな風に、普通に話せるときが来るなんて…。つい数日前の私は、想像すら出来なかった。


「式の日取りは決まったの?」
「ああ、まぁ秋口には」
「そっか…お」、おめでとう。と、唇が言おうと、準備する形になったとき。


「迷い始めてるんだ、俺」


低い声で呟いた日浦は、真っ直ぐに、私の目を見る。「見ただろ?昨日の…彼女のその……」語尾を曖昧にして、言葉を濁した。


「な、なに言ってるのよ。日浦は、角倉さんと結婚するって、決めたんでしょ…?」


じゃあね、と振り向くと、後ろから手首を掴まれた。


「待てよ、辰巳!」
「__っきゃ!?」


強く引かれ、バランスを崩した私は爪先で躓きながら日浦の肩に寄り掛かる。


「っごめん…!」


急いで離れようとしたけど、より強い力で引っ張られた。


「想像しちまうんだ、勝手だけど。もしも辰巳と付き合っていたら、どんな風になってただろう、って」
「え……?」


なにを言ってるの__?

頭が混乱する。今更。
そんなこと言うなんて、どうかしてる。


「な、なに馬鹿なこと言って」
「__困るな。」
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