イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
「部長のお子さん、可愛いですね。おいくつですか?」
「一歳半。ちょうど目が離せない時期でね」
と、喋っている間にも、里菜ちゃんは部長の腕の中から逃げ出そうと身をよじりながら、牧場の遠くを指差す。
「あ!ワンワン!ワンワン!」
「え、ワンワン?違うよ里菜、あれは山羊さんだよ」
普段会社では見せないような弱ったような顔で、部長は苦笑いをした。
「なんでもワンワンなんだ、覚えたてのワードだから。山羊でも熊でもね」
「ふふ、可愛い盛りですね」
「まあね。でも子供はね、幾つになっても可愛いよ。」
穏やかに目を細めた部長は、ボールやシャボン玉で遊んでいる上のお子さんたちを眺めている。
シャボン玉を背景にしているからか、大袈裟なんかじゃなく、幻想的で、ファンタジーの世界みたいに幸せな光景だった。
でも、私は__
「楽しかったな、バーベキュー大会…」
空中をゆらゆら浮遊していたシャボン玉の幻が、ぱちんと弾けた。
暑かったあの夏の日の映像が途切れる。
回想から頭を現実に戻した。
今、遊歩道を歩く私の頬を撫でるのは、夏の日差しを溶かしたじっとりとしたものではなく、涼しさを帯びた秋風で、街路樹の葉は紅葉の準備に入っている。
「しっかし、ちょっと食べ過ぎたなぁ…」
ぼそりと独り言を呟いて、私はお腹を擦った。
週末、実家からの帰り道。
「一歳半。ちょうど目が離せない時期でね」
と、喋っている間にも、里菜ちゃんは部長の腕の中から逃げ出そうと身をよじりながら、牧場の遠くを指差す。
「あ!ワンワン!ワンワン!」
「え、ワンワン?違うよ里菜、あれは山羊さんだよ」
普段会社では見せないような弱ったような顔で、部長は苦笑いをした。
「なんでもワンワンなんだ、覚えたてのワードだから。山羊でも熊でもね」
「ふふ、可愛い盛りですね」
「まあね。でも子供はね、幾つになっても可愛いよ。」
穏やかに目を細めた部長は、ボールやシャボン玉で遊んでいる上のお子さんたちを眺めている。
シャボン玉を背景にしているからか、大袈裟なんかじゃなく、幻想的で、ファンタジーの世界みたいに幸せな光景だった。
でも、私は__
「楽しかったな、バーベキュー大会…」
空中をゆらゆら浮遊していたシャボン玉の幻が、ぱちんと弾けた。
暑かったあの夏の日の映像が途切れる。
回想から頭を現実に戻した。
今、遊歩道を歩く私の頬を撫でるのは、夏の日差しを溶かしたじっとりとしたものではなく、涼しさを帯びた秋風で、街路樹の葉は紅葉の準備に入っている。
「しっかし、ちょっと食べ過ぎたなぁ…」
ぼそりと独り言を呟いて、私はお腹を擦った。
週末、実家からの帰り道。