イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
鈴木さんが代読し始めた、製菓会社の事業内容の紹介や、日浦と角倉さんの働きっぷりを褒める内容の祝辞を、真剣に聞いてる人なんか誰ひとりとして存在しない。
社員たちは皆動揺を隠せずに、ざわつき出している。
「ち、ちちち、“父”!?」
口元に手を当てた真下さんだったけど、指の隙間から声が漏れまくっていた。
「ど、どういうこと!?鈴木さんって、何者!?」
「しー、しー!真下さん、声が大きい!」
と、注意する碓井さんの声の方が、遥かに大きく周囲に響いた。
「辰巳さん!鈴木さんって、社長の息子だったの!?」
掴み掛かってくる勢いで真下さんに問い質され、私は狼狽する。
「え…!し、知りませんよ、なんで私に聞くんですか!?」
「だってこの会社であの鈴木さんと唯一仲良く会話できるのって辰巳さんくらいじゃない。辰巳さんなら知ってるかと思って」
そ、そう言われても…。
私はぶんぶんと、首を左右に振った。
「お、御曹司ってやつ?社長の名字が鈴木ってことはもちろん知ってたけど、珍しいものじゃないし。同じでも気付かないよね」今度は放心したような眼差しで、真下さんが呟く。
「うっわー、私ちょいちょい失礼な軽口叩いてましたよ部長補佐には。ど、どうしよー」青ざめた顔で、碓井さんが項垂れた頃。
「最後に僕からも、お二人にお祝いの言葉を。おめでとうございます」
スピーチを終えた鈴木さんが、こちらに戻ってくる。
未だに信じられない、といった状況の社員たちから送られる拍手は、ぱらぱらと疎らだった。
社員たちは皆動揺を隠せずに、ざわつき出している。
「ち、ちちち、“父”!?」
口元に手を当てた真下さんだったけど、指の隙間から声が漏れまくっていた。
「ど、どういうこと!?鈴木さんって、何者!?」
「しー、しー!真下さん、声が大きい!」
と、注意する碓井さんの声の方が、遥かに大きく周囲に響いた。
「辰巳さん!鈴木さんって、社長の息子だったの!?」
掴み掛かってくる勢いで真下さんに問い質され、私は狼狽する。
「え…!し、知りませんよ、なんで私に聞くんですか!?」
「だってこの会社であの鈴木さんと唯一仲良く会話できるのって辰巳さんくらいじゃない。辰巳さんなら知ってるかと思って」
そ、そう言われても…。
私はぶんぶんと、首を左右に振った。
「お、御曹司ってやつ?社長の名字が鈴木ってことはもちろん知ってたけど、珍しいものじゃないし。同じでも気付かないよね」今度は放心したような眼差しで、真下さんが呟く。
「うっわー、私ちょいちょい失礼な軽口叩いてましたよ部長補佐には。ど、どうしよー」青ざめた顔で、碓井さんが項垂れた頃。
「最後に僕からも、お二人にお祝いの言葉を。おめでとうございます」
スピーチを終えた鈴木さんが、こちらに戻ってくる。
未だに信じられない、といった状況の社員たちから送られる拍手は、ぱらぱらと疎らだった。