イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
「鈴木さん、どうもありがとうございました。続きまして__」
司会者の進行する声が、頭の遠くで聞こえる。
鈴木さんが接近してくる。
私の背後で立ち止まり、着席するために椅子を引こうと手を伸ばした、のかと思ったら。
「__っ」
咄嗟に鈴木さんの顔を見上げた。
まだ拍手をしたまま、合わせていた手が止まる。手首を、捕まれたからだ。
ぽかんと口を開け、見上げたままの私の耳元に、鈴木さんはスマートな動作で口を寄せた。
「中座しよう。」
「……え?」
意味が分からなかった。
吐息に背筋がぞっとする。
動けないでいる私の手首を、ぐいっと引っ張り上げる。その力で、半身が自動的に椅子から持ち上がった。
「すみませんが僕ら、これで失礼します」
言いながら、鈴木さんは私を引くのと反対の手で、ネクタイを緩める。
「ほら、騒ぎが大きくなっちゃうから。早く」
「えっ……!?」
いや、ちょっと待って?
騒ぎなら、とっくに大きくなっている。だって鈴木さんが来てから、主役の二人より注目を浴びて止まない。
と、言いたいところだけども、もうなにがなんだかパニックで、言葉も出ない。
急かされた私はオロオロと立ち上がると、半ば強引に引き摺らるような格好で、会場を後にした。
振り向くと、真下さんたちが一番驚いたままの形相で、ぴたりと静止していた。
「鈴木さん!ありがとうございました」
ちょうど扉に差し掛かったとき。
会場から背中を追ってきたのは、日浦の声だった。
司会者の進行する声が、頭の遠くで聞こえる。
鈴木さんが接近してくる。
私の背後で立ち止まり、着席するために椅子を引こうと手を伸ばした、のかと思ったら。
「__っ」
咄嗟に鈴木さんの顔を見上げた。
まだ拍手をしたまま、合わせていた手が止まる。手首を、捕まれたからだ。
ぽかんと口を開け、見上げたままの私の耳元に、鈴木さんはスマートな動作で口を寄せた。
「中座しよう。」
「……え?」
意味が分からなかった。
吐息に背筋がぞっとする。
動けないでいる私の手首を、ぐいっと引っ張り上げる。その力で、半身が自動的に椅子から持ち上がった。
「すみませんが僕ら、これで失礼します」
言いながら、鈴木さんは私を引くのと反対の手で、ネクタイを緩める。
「ほら、騒ぎが大きくなっちゃうから。早く」
「えっ……!?」
いや、ちょっと待って?
騒ぎなら、とっくに大きくなっている。だって鈴木さんが来てから、主役の二人より注目を浴びて止まない。
と、言いたいところだけども、もうなにがなんだかパニックで、言葉も出ない。
急かされた私はオロオロと立ち上がると、半ば強引に引き摺らるような格好で、会場を後にした。
振り向くと、真下さんたちが一番驚いたままの形相で、ぴたりと静止していた。
「鈴木さん!ありがとうございました」
ちょうど扉に差し掛かったとき。
会場から背中を追ってきたのは、日浦の声だった。