イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
鈴木さんは私の肩を抱き寄せて、低い溜め息を吐く。


「もうこんなもの、大切そうに抱き締めてなくていいから。」


そして私の手から熊のマスコットをすっと奪い、「そろそろ、僕のこと見てくれない?」子供みたいに、唇を尖らせた。

拗ねてる…?
まさかぬいぐるみにやきもちですか?鈴木さん__

年下のくせに私、なんだかこんな反応も新鮮過ぎて、意外で可愛いなって、思ってしまうよ。


「生まれ変わったらこんな熊なんかじゃなくて、もっと狐とかになりたいです僕。」


熊のマスコットにデコピンした鈴木さんの隣で、嬉しくてつい私は、贅沢だと思いながらもちょっぴり大胆に、腕にぴったりと寄り添った。


「なぜ狐なんですか?私を騙くらかす気とか?」
「人聞きの悪い。僕はただ、狐なら冬眠しないから。こんな眠たそうな締まりのない顔なんてしないかなぁと。」
「確かに。それに、それなら寒くなっても、ずっとこうしていられますね」


ずうっとずっと、こんな心地よい温もりに、浸っていられるのなら。

と。熊のマスコットをきゅっと抱き締めながら、少しだけ深く、鈴木さんの方へ体を預けながら口にした瞬間。
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