秘密 ~生徒に恋して~
私の部屋に初めて上がった悠也は、緊張した面持ちで部屋の中を見回し、そして私がさっきまでいた窓際に立った。
「へぇ~こんな感じで外が見えるんだぁ…。俺の家は堤防から少し離れてるから、桜は少ししか見えないんだよね」
「そう…。桜が咲くとね、あの橋の辺りからあっちまでずーっと桜並木でね…すごく綺麗よ。
でも、今年の桜の時期には、もうこの部屋引き払ってるから、見られないな…」
悠也は、隣に立った私の背後に回り、両腕で私の身体を抱きしめ、肩の辺りの髪に顔をうずめた。
「久しぶりだ…先生の匂い」
悠也の声の振動が、そのまま耳や首筋に響いて、私はくすぐったくて、少し身を捩る。