秘密 ~生徒に恋して~
引っ越しの日、トラックが来るまでの間、私は堤防を歩いてみた。
悠也の自転車の後ろに乗せてもらい走ったこと、
悠也の告白が嬉しい筈なのに辛かった日のこと、
初めて結ばれた日、堤防の階段の下で抱きしめられたこと、
悠也と初めて朝を迎えた、ついこの間の出来事…。
そして毎日、この堤防をバス停まで歩き、学校へ通った三年間。
たくさんの甘酸っぱく素敵な想い出を胸に、私はこの街を離れて行く。