秘密 ~生徒に恋して~


秋の日暮れは早い。
空にはもう綺麗な月が輝いていた。

夕暮れ時には、通学や、ジョギングや、犬の散歩などで人通りの多い川沿いの堤防は、もう人気がなくひっそりとしていた。

私は悠也の自転車から降りると、精一杯の笑顔を作った。



「送ってくれてありがとう。何かごめんね…泣いたりして。三年間のこと思い出したらちょっとセンチになっちゃって。
遠くに行くってのもあるしね」

「仕方ねぇよな。別に謝ることないよ」

「ありがとう。じゃ、またね。
…って、もう部活もないし、授業も別だし、会う機会もあんまりないか…。気をつけて帰ってね」

これ以上一緒にいると、折角止まった涙がまた溢れて来てしまいそうな気がして、私はくるりと背中を向けた。
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