秘密 ~生徒に恋して~
「あ、先生」
悠也が私を呼び止める。
「何?今日は草なんかついてないよね」
私はわざとおどけて髪を撫でてみせる。
「違ぇよ。あの…」
悠也は自転車を降りて停めると、神妙な顔をして私に向き直る。
「ちょっと言っときたいことあって…」
「三年間の苦情なら受けつけないわよ」
「ちょっと黙って聞いてくれよ」
「あ、はい…」
いつになく真剣な表情の悠也に、心の中で少し驚きながら、私は真面目な顔を作って向かい合う。