秘密 ~生徒に恋して~
悠也は少し視線を下に落とした後、大きく息をして、私の顔を見つめた。
「あのさ…俺、俺……ずっと先生が好きだった…」
思いも寄らぬ告白に、私は息を飲む。
「いつからかな…。多分、先生が副担になって、いろいろ話を聞いてくれるようになったのが始まりかも知れない。
でも、自分の気持ちをずっと否定してた。
いつか先生が俺の暴投球に当たって倒れた時、あっただろ?
ホントは一番近くにいた柴田が、先生を抱えて保健室に運ぼうとしたんだ。
でも、その時、絶対他の奴に触らせたくないと思った。
だから俺が運んだんだ。その時、自分の気持ちを確信した。
野球の練習も、怪我したら先生が手当てしてくれると思うと、捨て身で頑張れたんだ。
先生、鈍感だから、全然気づいて貰えなかったけどな…。
まぁ、もっとも気づいて貰えたところで、俺みたいな不良生徒が先生と付き合える訳じゃないし…」