乙女は白馬に乗った王子を待っている
いよいよ待望の最終回だ。
結局イケメン専務は婚約者を振り切ることができず、有森美香は、影でひっそり泣いているばかりだった。
前回は、婚約者がまさかの妊娠!?というところで終わっており、さやかはこの展開に非常に憤っていたのだった。
「イケメン専務、妊娠させたのかー。こりゃ、責任取って結婚だよね、やっぱり。」
ゆり子が大根サラダをボリボリとほおばりながら言う。
「……ええ、それは、ダメだよ。だって、イケメン専務は有村美香を愛してるんだよ。」
さやかはすでに目をウルウルさせている。
「いやー、愛してたら、他の女を妊娠させたりしないでしょう、普通。」
女二人がさかんにイケメン専務について熱い議論を戦わせている間、男二人は小さくなって、ちびちびと酒を飲むしかなかった。
「今まで、この二人に挟まれて一緒にドラマ見てたの?」
高橋が翔太に小声で耳打ちをする。
「はい、まあ、そうっすね。」
「よくついて行けたねー、この二人に。」
「や、だからテキトーにスマホ見たり、他の話したり……。ま、でも、この二人見てると結構飽きないんすよ。」
「確かに。」
二人がヒヒヒと笑ったところで、
「そこ!!」
と、ゆり子から怒号が飛んで来た。
「何、二人でコソコソしゃべってんの?」
「スンマセン」
男二人は同時に謝った。
その時だ。
「ち、ちょ、ちょっと……、ゆりちゃん、何、これ!?」
さやかが興奮した声を上げるので、一同はテレビに注目した。