乙女は白馬に乗った王子を待っている
「実は、山村さんにぴったりのお仕事があるんですよ。
会社の受け付け業務なんですけどね。」
ゆり子は、高橋の言葉にのけぞった。
はああ!?
高橋社長は気が狂ったのか〜?
こんなヤツに「会社の顔」ともいえる受け付け嬢を任せたら、その会社の評判はガタ落ちでしょうが!
うちの会社の信用問題にも関わるじゃないかぁ〜!
「受け付けかぁー。あたし、にこにこ笑うのは得意だし、オヤジからはいつも可愛いね、って言われるし、ピッタリの仕事じゃね?」
コラッ! その気になるな、図々しい。
笑ってりゃいい、ってもんじゃないのよ、アナタ。
「本当ですね。ただ、一つ問題があってね、その会社、非常に時間に厳しくてね、遅刻する人は絶対雇えない、っていうんですよ。」
高橋は真顔で説明した。