俺の彼女に浮気は無理
昌がこうなっているなら、きっと真田もそんな感じになっているのだろう。
可哀想に。
『波留、のばら師匠なんとかしてよー。俺、波留みたいに打たれ強くないんだから』
『……知らねぇよ。』
『酷い!波留、酷いよ!』
項垂れる昌を横目に、のばらを見ると満面な笑みを浮かべていた。
うん、可愛いな。
そして、今日ものばらさんは馬鹿みたいに声を張り上げられるくらい元気だ。
「はるー!おい、波留!聞こえてんでしょ!何しらばっくれてんだよ!波留!」
『…ねぇ、めっちゃのばらちゃん呼んでるけど?いいの?ちょっと凄い顔になってるよ』
『…………俺には聞こえない。昌、それ幻聴だ。早く頭みてもらえよ』