雨音の周波数
三時台に入り、ラジオドラマの放送が始まった。
内容は失恋と新しい恋。
職場の同僚が結婚をする。その結婚式に出席するヒーロー。後輩であるヒロインは必死に笑顔を作っていた。なんとなく気が付いていた、彼女が同僚に好意を持っていることに。
そして自分は健気な彼女に思いを寄せている。時々、彼女の様子を見ると、左足を若干庇うように歩いていた。足元を見ると、靴が当たる足首部分が赤くなっている。彼女は靴擦れを起こしていた。
披露宴が終わり、一人帰ろうとする彼女に声を掛けた。
「足、辛いんじゃない? 辛いときに一人でいるのはきついでしょ」
その言葉で彼女は涙を流した。きっと失恋の涙だ。それには気づかないふりをする。
「そんなに痛いなら、無理せずに途中で抜ければよかったのに。もう大丈夫、ほら帰ろう」
このセリフでラジオドラマは終わる。そしてこの話に似合う曲を流した。
「いかがでしたか。ラジオネーム、ツバキ林檎さんの恋話をもとにしています。ラジオドラマでは最後まで書かれていません。ツバキ林檎さんから頂いたメールをここで読みたいと思います。
〈これは私が十年前にした恋の話です。当時、私は職場の先輩が好きでした。でもその先輩は学生時代から付き合っていた人と結婚しました。
私も職場の人間ということで結婚式に招待されていました。
内容は失恋と新しい恋。
職場の同僚が結婚をする。その結婚式に出席するヒーロー。後輩であるヒロインは必死に笑顔を作っていた。なんとなく気が付いていた、彼女が同僚に好意を持っていることに。
そして自分は健気な彼女に思いを寄せている。時々、彼女の様子を見ると、左足を若干庇うように歩いていた。足元を見ると、靴が当たる足首部分が赤くなっている。彼女は靴擦れを起こしていた。
披露宴が終わり、一人帰ろうとする彼女に声を掛けた。
「足、辛いんじゃない? 辛いときに一人でいるのはきついでしょ」
その言葉で彼女は涙を流した。きっと失恋の涙だ。それには気づかないふりをする。
「そんなに痛いなら、無理せずに途中で抜ければよかったのに。もう大丈夫、ほら帰ろう」
このセリフでラジオドラマは終わる。そしてこの話に似合う曲を流した。
「いかがでしたか。ラジオネーム、ツバキ林檎さんの恋話をもとにしています。ラジオドラマでは最後まで書かれていません。ツバキ林檎さんから頂いたメールをここで読みたいと思います。
〈これは私が十年前にした恋の話です。当時、私は職場の先輩が好きでした。でもその先輩は学生時代から付き合っていた人と結婚しました。
私も職場の人間ということで結婚式に招待されていました。