兄妹愛‐kayane and kazune‐
そんなこんなで、準備ができたのは午後少し前。
急がなきゃ、駿君に怒られるーっ!
ダッシュで家から飛び出して
駿君の家に向かおうとすると、
後ろから声がした。
「ずいぶん遅いね。」
振り返るとそこには、
駿君がいた。
なぜここにっ!?
「俺、ずっと待ってたんだけどー。足いてぇー。」
もしかして、電話してくれた時からここで待ってくれてたのかな…?
あたしの家のへいに寄りかかってしゃがみこんでいる駿君に
すこし、ドキッとしてしまった。
悔しいから言わないでやるけどっ!