兄妹愛‐kayane and kazune‐
「親に、電話してくるね?」
電話をしにベランダへ行くと、冷たい風があたしを冷やした。
もうすぐ、冬になるのかな…?
夜は暗くて、冷たくて、嫌い。
1人になった気分になる。
だから、怖い。
…………早く電話しよ。
―プルルルル
………あ、お兄ちゃん出たら、どうしよう。
考えてなかった。
お母さんの携帯にかけよう。
電話を切ろうとしたとき、
………つながった。
出たのは……。
「もしもし?茅音?」
「…………お兄ちゃん。」