兄妹愛‐kayane and kazune‐



「まだ寝るには早いし、DVDでもみる?」


「………う、ん。」





気付かれないように、さっ、と
涙を拭った。






2人、寄り添ってDVDをみる。







「ねぇ、駿君…?」


「ん?」





駿君はDVDに釘付けになりながら、あたしの作ったレモンティーを飲んだ。





「駿君はあたしのこと、好き?」





飲んでいる最中にそんな質問をしたのがいけなかったのか、

駿君は吹き出しそうになった。


なんとか持ちこたえて飲み込んだけど、むせてしまった。





「ゴホッ………ゴホッゴホッ」


「し、駿君、大丈夫!?」


「だ、だいじょ…ゴホ
……いきなりんな質問すっから、びっくりすんじゃん。」





ちょっと苦笑いしてあたしを見た。



あたしも苦笑いで返す。



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