私の世界で一番美しい疫病神
***
…はじめまして…私の名前は植草ミチルです…はじめまして…私の名前は植草ミチルです…はじめまして…
よし。
噛まないで言えそう!
鏡の前でニッと笑顔を作る。
高校までの内気な私は、ゴミ箱に捨てたんだ。
大学はフレンドリーに、フランクに!
「目指せ、友達100人!」
拳を掲げ、気合いを入れる。
ふとスマホの画面を見ると、家を出るのに丁度よい時間だった。
大丈夫、大丈夫。
高校時代の知人は誰もいない場所に来た。
無口で内気な私は、もう捨てたんだから。
「行ってきます!」
そう言った私の声に、返事は無かった。
……そっか、もうお母さんはいなんだ。
そんな当たり前に、少しだけ泣きたくなった。
…はじめまして…私の名前は植草ミチルです…はじめまして…私の名前は植草ミチルです…はじめまして…
よし。
噛まないで言えそう!
鏡の前でニッと笑顔を作る。
高校までの内気な私は、ゴミ箱に捨てたんだ。
大学はフレンドリーに、フランクに!
「目指せ、友達100人!」
拳を掲げ、気合いを入れる。
ふとスマホの画面を見ると、家を出るのに丁度よい時間だった。
大丈夫、大丈夫。
高校時代の知人は誰もいない場所に来た。
無口で内気な私は、もう捨てたんだから。
「行ってきます!」
そう言った私の声に、返事は無かった。
……そっか、もうお母さんはいなんだ。
そんな当たり前に、少しだけ泣きたくなった。