眠れぬ森の美女

*記憶





バンッ!





「…お母様!!鈴々斗!!」






私はルイくんに言われるがまま、自分の部屋へと向かった。




扉を開けるとそこには不思議そうな顔で私を見つめるお母様と弟の鈴々斗がいた。





「お姉様、どーしたの??顔が真っ青だよ?」







いつも通りの2人を見た私は一気に力が抜け、すの場へ座り込んだ。







なんだ。なんともないじゃない…。








きっとさっきのも悪い夢。







「なんでもないわ。心配させてごめんね?」






私はそう言ってお母様と弟の側に駆け寄り、2人を抱きしめる。






そんな私をお母様は







「鈴音、本当にどうしたのよ。」






と笑いながら頭を撫でてくれた。








夢で良かった…。











そう思ったその時










"バンッ"










という鈍い音が部屋中に響き渡った。






…え?






私は音のする方へ恐る恐る目を視線を移した。







するとそこにはお父様や使用人達の返り血を浴びた男達が立っていた。







私は目を疑った。






あれは…夢だったんじゃないの?







そんなことより…





「あなた達…ここに何しに来たのよ。」











男達は拳銃を片手に不敵な笑みを浮かべていた。






< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

私の好きな人
akho/著

総文字数/359

恋愛(純愛)2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
中学1年から付き合い始めて2年間たった彼のいる近衛 桜(コノエ サクラ)。 高校1年生の春、彼とは別に気になる人が…。 『好き』ってなんなんだろ…。 2人の間で揺れ動く桜の危うい心を描く作品。 よかったら読んでください(*・ω・)*_ _)
silver wattle.゚・*.
akho/著

総文字数/86,208

恋愛(純愛)253ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あたし伊藤苺花(いとう もか)は転校してきたばかりでずっと独りぼっちだった。 そんなあたしにとって4人で笑い合う時間は大切で何にも変えられないかけがえのない時間だった。 この時間は永遠に続くと思っていた。 歯車が狂い始めるまでは…。 運動が得意なワンコ系男子 朔田シュウ『サク』 「俺はお前を泣かせたりしない。」 × 才色兼備でご令嬢 真嶋千代子『千代』 「私にはあの人しかいないの!」 × 一途で誰よりも友達想い 伊藤苺花『苺花』 「この関係が続けばいいと思っただけなのに…。」 × 頭脳明晰少し変わったクール系男子 高崎泉舞『泉舞』 「もう泣いていいんだ。笑いたい時に笑え。」 今4人の想いが動き出す。 ☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆☆。・:*:・゚'★ 前回「太陽みたいな人でした。」を読んでくれた方々ありがとうございます((。´・ω・)。´_ _))ペコリ 今回は私の周りにいたわんちゃんたちを見てる時に思い浮かんだ話です♪ 4人の恋心を最後までしっかり書くつもりなので優しい目で読んで頂けたら嬉しいです(*´▽`*) それではどうぞ!!
my mother
akho/著

総文字数/2,377

その他7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ママ……どこにいるの…? 早くママに会いたいよ。 ☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆ 『眠れぬ森の美女』と同時に犬視点の物語を書くことにしました。 自分のことを本当に親身になってくれるパートナーを探すわんちゃんの一生を描きます。 よければ読んで、自分のわんちゃんにもより一層大切してあげてください( *・ω・)*_ _))

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop