love square~四角関係なオトナ達~
「…モール?」


「最近、この田舎町にもモールができたんです。高速口も近いので、客入りもまぁまぁのようです。行きましょう」


「あ…うん…」


ここに来た理由も見えず、工藤に引かれるままのあたしの右手。


何も言わない工藤は人をかき分けて颯爽と目的としている場所へあたしを連れて。


足を止めた先は。


アクセサリーショップ。


「工藤…?」


「その右手の薬指、もらいましたので私の物です。よって私にはめさせていただきます」


…って………。


ひょっとして…?


ショップの入り口で呆然としてるあたしを他所に工藤は店員さんと何やら話し込み、即決で選んだ“ソレ”を持って目の前にかざした。


石はついてないけど緩くカーブしたデザインのプラチナの…指輪。


工藤はあたしの右手薬指にその指輪をはめた。
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