love square~四角関係なオトナ達~
「ねぇ?」


「はい」


「工藤は2週間もどこへ行ってたの?」


「身内の用で、横浜へ」


「ふぅーん…。楽しかった?」


「家族は相変わらずです」


ハンドルを切りながら話す工藤はどこか寄せ付けない雰囲気で。


家族…プライベートなことは聞かれたくないのかな、なんて考えが頭をよぎる。


あたしだって今更、東京での生活のこととか詮索されたくないし。


だから薄暮時の街の風景を黙って見つめていることにした。


「どうでしたか?仕事の方は」


「うん。春流はいつも通り。怜玖さんとはケンカばっかり!ひどいのよ?鍋1つ持っただけでアレも違うコレも違うって怒号が飛んで、重箱の隅をつつくように何もかもケチョンケチョンにけなすんだからっ」


「クッ…。柴田らしい」


「あたし、絶対負けないんだから」
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