love square~四角関係なオトナ達~
───ピンポーン


「遅い。7分遅刻」


「ハイ…ごめんなさい」


「つーか何だ、そのチャラチャラした格好は?」


「今日は雨で畑に出られなくて、だか…ら───!?」


最後の言葉の前にあたしは怜玖さんに強く腕を引かれて、すっぽり胸の中。


「他のヤツの匂いがする」


「あの、だからお買い物に…」


「何買った?」


「えっと…ぬいぐるみとか」


「トカ?」


「サボテンとか」


「トカ?」


「…指輪…です…」


「ヒマリ」


「ハ、ハイッ」


怒ったような低い声と怜玖さんの腕の中の緊張で、思わず声が上ずる。
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