love square~四角関係なオトナ達~
「どうして…?」


「はい?」


「工藤の唇は気持ちの味がするの。どうして?」


「伝わりますか?」


「なんか…わかっちゃう気がする、の」


「お互いが通じてる証拠でしょうね」


「通じる、って、何が?」


「答えはすぐそこかもしれませんね。さぁ、時間です。柴田が苛立っている頃ですよ」


「…あ!早く行かなきゃ!しごかれるぅ~」


───パタンッ


車を降りて宿舎までまっしぐら。


石畳にミュールを引っかけてまごつきながらムダに広い敷地を走る。
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