love square~四角関係なオトナ達~
「なんでヒマリから?」


「あたし…ちゃんとしたいのっ。ちゃんとHして、ちゃんとプロポーズするからっ、だから…!」


「プッ…ハハッ!ちゃんとセックスって何だよ?オレ、前のちゃんとしてなかった?」


「ちゃんとして、た…」


「しかもプロポーズ、って…。プッ…フツー、男がするモンだろ?」


「あたしが確かめて、あたしが選んで、あたしが伝えるの。誰のせいにもしたくないから」


「て、コトは、まだ迷ってんだろ?今更焦んなよ」


「ダメッ。今したいのっ」


「ヒマリさー、昔の“抱っこして”のノリと同じじゃん。こーゆーのはムードと勢いっつーか、さ…」


ポリポリと頭を掻くいく兄ちゃんは、あたしの真剣さを他所に苦笑い。


「してくれないなら…帰っちゃうんだから」


「わかった、わかった。しょうがねぇな、じゃ、抱っこから、なっ?」


「…うん」


いく兄ちゃんはベッドの中で服のままあたしを抱きすくめるように後ろから手を回してくれて。


頭の端っこにかかるいく兄ちゃんの匂いと呼吸がとても心地よく感じる。


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