love square~四角関係なオトナ達~
「春流を傷害罪で訴えるという手もなくはない」


「ダ、ダメッ!」


「では、交換条件。どんなにスネても、ケンカしても、泣いても。私に毎朝毎晩“おはよう”と“おやすみ”をください」


「なぜ…?」


「1日の始まりと終わりは姫葵さんがいい」


「スネても?」


「はい」


「ケンカしても」


「そうです」


「泣いてても…?」


「もちろん」


「…わかった。約束する…」


工藤はまだ痛々しい顔を緩めて、リングのあるあたしの右手に鍵を乗せた。


「…?」


「ちゃんと会って言ってくださいね。電話やメールじゃいけませんから」


「はっ!?」


「姫葵さんに会って挨拶をもらわなきゃ、意味がないですから。では、今夜から。私は仕事に戻ります」


きれいに片付いたお皿と赤面するあたしを置いて、工藤はさっさと事務所へ。
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