love square~四角関係なオトナ達~
あたしはそっと顔を寄せて春流の唇にキスをする。


胸に手を合わせて、心臓の音を確かめる。


鼓動の聞こえる場所に耳を寄せて。


どうか大切なこの人が後悔ばかりじゃない未来を生きてくれますようにと願って。


「最後に1つだけお願いがあるの」


「…何?」


「パパに伝えて。あたしはパパの子に産まれて、春流達に囲まれて幸せだった、って。ね?」


「ぴぃちゃん…」


春流は大きな温かい手であたしの髪に触れ。


力強く引き寄せ、あたしを抱き締める。


強く、強く。
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