love square~四角関係なオトナ達~
右半身にピリッとした痛みを感じて目が覚めた。


辺りを見渡すとあたしの部屋で、胸に刺激を与えていたのが琉偉だとわかる。


「痛みますか?」


「琉偉…。春流は…?」


「手当て、もうすぐ終わります」


琉偉はそれ以上何も言わず、あたしの傷口に軟膏を塗り、ガーゼを当ててくれた。


ベッドの中のあたしは春流に服を脱がされたままだけど、琉偉のスーツがかけられていた。


「琉偉が運んでくれたの?」


あたしの問いに、琉偉は何も答えない。


横たわったあたしのおでこを静かに撫でてくれるだけで、とても疲れた表情をしていた。


しばらくお互いを見つめ合うだけの沈黙。
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