love square~四角関係なオトナ達~
「ううん、違う」


「…え?」


「春流にはあたしの言葉しか届いてくれなかったよ?きっと」


「助けられずに、すいませ…」


「謝らないで、琉偉。こうしてまだ話ができるのは、ここにいられるのは琉偉のおかげだもん。助けてくれて、ありがとう」


「姫葵さん…っ!」


ありったけの力であたしを抱き締めてくれる琉偉。


あぁ…やっぱり。


やっぱり欲しかったのはこの人の、琉偉の言葉とぬくもり。


もう見失わない。


もう手放さない。


もう。


悲しいすれ違いを繰り返しちゃいけないんだ…。


「琉偉。あたし…」
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