love square~四角関係なオトナ達~
なんとなくだった不安が確信に変わる。


春流が言った“サヨナラ”の意味。


やっぱり死のうとして…!


あたしは震える裸のままの姿でベッドから出て、クローゼットの中の服を身にまとう。


バッグを持って階段を降り、駐車場まで走る。


「姫葵さん…!」


「ヒマリッ!!」


「早くッ!早く車出してよッ!春流が…春流が死んじゃう…っ!」


無言の琉偉はあたしの背中に回り、助手席を開けてくれた。


3人を乗せた車は夜の丘を走って街をくぐり、市内の真ん中にある市立病院へ。


急患入り口で、


「大野 春流の関係者です」


と告げた琉偉を先頭に、案内されたのは手術室の前。


制服を着た警察官と救急隊が話し込んでいる中へ、あたしは真っ先に割り込んだ。
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