love square~四角関係なオトナ達~
「ケガは?春流は!?」


「スクーターでノーヘルでガードレールを突き破って崖下へ。意識レベル3、極めて危険な状態です」


「ねぇ、琉偉?意識レベル3て、何…?」


「痛みや刺激に…全く反応がない状態です」


「春流…!春流ッ…!」


泣き崩れるあたしをいく兄ちゃんが抱きかかえてくれる。


警察に事故前の状況を聞かれるけど何も答えられないあたしは、泣きながら琉偉に向かって首を横に振って見せた。


「仕事…仕事上のトラブルで少し彼女と口論になりまして。会社を飛び出した大野を探していたのですが」


琉偉は春流の実家であたしが何をされていたかには触れずに、淡々とありもしない仕事の話をしてくれた。


簡単な聴取が済むと、


「今は彼の容体、手術を待ちましょう。また明日、詳しい話を伺うことになりますので」


と、事故処理の警官は病院から出て行った。
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