love square~四角関係なオトナ達~
「おーいっ!ぴぃちゃ~ん♪」


事務所の奥の畑の遠く。


大袈裟に手を振って見せたのは…紛れもない、つい1時間程前のくるくる(パー)茶髪の春流だ…。


「オハヨ♪ボクのおかげで目、覚めた?」


「それはどうも…なんて言うわけないじゃないッ」


「ハハッ♪いーじゃん、王子様の目覚めのキ・ス♪」


「あたしはねっ、仕事をしに来たのっ!春流もチャラチャラしてないで畑に戻ってよッ」


「うんっ!だから迎えに来た♪人参とかぼちゃ担当、大野 春流、ヨロシク!」


「………」


どゆ…コト…?


「と、いうことです」


「…は?」


「しばらくの間、ジャムに使用する人参とかぼちゃの栽培に携わってもらいたいとの社長の言いつけで。…何かと不安はありなすが」


「へっ!?」


「その担当責任者がこの“ボク”なんだな~♪ぴぃちゃんの一番になれるよう頑張りマス!」


…と。


ふざけた敬礼で笑って見せる春流。


あたしも不安しかない。


今朝の突拍子もない夜這い…じゃない、朝這い。


一歩間違えればただの犯罪者なのですが。

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