love square~四角関係なオトナ達~
「あ、れ…」


部屋中どこを探してもいない。


事務所かな?


下へ降りると大袈裟に水を流す音がトイレから聞こえた。


「ゲホッ、ゲホッ…」


トイレから出てきた工藤の顔は真っ青。


もしかして…?


「工藤、具合が悪いの?」


「あ、おはようございます。格好悪いところを見せてしまいまし…失礼…!」


再びトイレにこもる工藤。


あたしは心配はするもののどうすることもできず、トイレの前で立っぱ。


しばらく時間を置いて出てきた工藤の額には、じんわり汗が滲んでいた。
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