love square~四角関係なオトナ達~
「ある日、ボクは軽トラに乗ってる泥まみれのオッサン見つけてケンカをふっかけた。その泥臭さがオヤジに似てて無性に腹立って、さ。殴って、蹴って、被害届に呼び出されてケーサツ行った。すでにボクの事情を探って知っていたそのオッサンは“畑を売ってくれないか”って突然言い出して、親の借金が帳消しになるどころじゃない、とんでもない額を提示してきた。
さて、そのオッサンとは誰でしょー?」
「それが…パパ…?」
「当たり。だけど条件付き。残された家ごと買うから、大事にすること。そして、社長の農園で働くこと」
「うん…」
「迷った。親があんなに苦しんでた農家かよ、って。けど社長が言ったんだ。“君の親は素晴らしい土地を残してくれたんだ”って。“『食』を生むいい土だ”ってね。負けたよ、その言葉に。ぴぃちゃんが東京に行って間もなくの夏のその日、ボクは社長のために生まれ変わろう、そう思ったんだ」
「…っ…っ…!春流…っ…っ…!」
「そのための恩返しかな、なんて程度。でも、今は違うんだ。ぴぃちゃんを見たあの朝、恩返しから何の理由もない恋に変わったんだよ?ボクって直感型の人間でさ、ひと目ぴぃちゃん見て、あの眠った顔見て、その無垢さに惹かれた。だからさ、ぴぃちゃん」
「…っ…っ…!」
「そんなに泣いちゃ、ヤだよ?ちゃんと告白するからボクを見て」
春流は優しい目であたしを見て。
顎を少し持ち上げると、その唇であたしの涙を拭った。
「好きだよ、ぴぃちゃん」
「春…───」
さて、そのオッサンとは誰でしょー?」
「それが…パパ…?」
「当たり。だけど条件付き。残された家ごと買うから、大事にすること。そして、社長の農園で働くこと」
「うん…」
「迷った。親があんなに苦しんでた農家かよ、って。けど社長が言ったんだ。“君の親は素晴らしい土地を残してくれたんだ”って。“『食』を生むいい土だ”ってね。負けたよ、その言葉に。ぴぃちゃんが東京に行って間もなくの夏のその日、ボクは社長のために生まれ変わろう、そう思ったんだ」
「…っ…っ…!春流…っ…っ…!」
「そのための恩返しかな、なんて程度。でも、今は違うんだ。ぴぃちゃんを見たあの朝、恩返しから何の理由もない恋に変わったんだよ?ボクって直感型の人間でさ、ひと目ぴぃちゃん見て、あの眠った顔見て、その無垢さに惹かれた。だからさ、ぴぃちゃん」
「…っ…っ…!」
「そんなに泣いちゃ、ヤだよ?ちゃんと告白するからボクを見て」
春流は優しい目であたしを見て。
顎を少し持ち上げると、その唇であたしの涙を拭った。
「好きだよ、ぴぃちゃん」
「春…───」