love square~四角関係なオトナ達~
名を呼ぶ音はキスで塞がれた。


次から次へと雫がこぼれる涙のキス。


しょっぱい刺激に舌が痺れるような感覚がして。


求められるがままに、あたしは春流の唇に従う。


「好きだよ…」


「…っ…ん…」


「ぴぃちゃん、好き」


「…っ…っ…!春流…」


春流…。


あなたの明るさと笑顔の奥には、暗い暗い孤独があったんだね?


ママを亡くしたあたしにも見えないような、底なしの沼。


もがいて、苦しんで、あがいて、掴んでくれた一筋の光がパパだったなんて。


これは巡り合わせ?それとも、運命…?


でも…。
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