love square~四角関係なオトナ達~
2階は1人でいると少し広すぎる。


きっとパパも同じように感じていたのかな、って。


その心の穴はどうやって埋めていたんだろう。


洗濯もご飯も、どうしてたのかな…。


けど今は。


あたしがいるんだから、あたしがやらなきゃ!


奮起してキッチンに立つと、細くきれいな字で書かれたメモが1枚。


“今晩の献立はハンバーグです。付け合わせのサラダは作ってあります。玉ネギ、炒めて荒熱を取ってありますので、合い挽き肉と捏ねて焼いてください   工藤”


味もそっけもない文章。


工藤らしいといえばそうなんだけど、朝のキス…そのぬくもりがスッと消えてしまいそうで、なんとなく寂しい気持ちになった。


でも正直、このメモはありがたい。


こねて焼くだけ、それならあたしにだってできるはず。
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